2006年09月05日

ローリング

中島みゆき「ローリング」

この曲を初めて聴いたのが、二十歳の頃。
丁度、私自身、この曲の様に転がってる世代でした。

この先何処に行ったら良いのか?
このままで良いのか?

とにかくその頃、友達は居ても、100%信じられる友達が居なくて、孤独感に苛まれてました。

中島みゆきばかり毎日の様に聴き続けた時代。
そんな時代に「ローリング」の主人公の中に自分を探してました。
「工事ランプの凍る路地を辿って」
「探しあぐねた、たむろできる場所を」
「昨夜騒いだ店は、客を忘れて」
「一見相手の洒落た挨拶を配る 」

まず、冒頭のこの歌詞に強い孤独感を感じます。
自分の居場所を彷徨う猫の様です。

自分の居る場所は、何処なのだろう?
居心地のいい場所は、何処なのだろう?

「凍る路地」と言う言葉。
この言葉に孤独感と世間の冷たさを感じます。

「黒白フィルムは、燃えるスクラムの街」
「足並揃えた幻たちの場面」
「それを宝にするには、あまり遅く生まれて」
「夢のなれの果てが、転ぶのばかりが見えた」

学生運動をイメージさせますね。
中島みゆきさん自身、この学生運動の時代の少し後の世代です。
熱が醒めるように、次々にこの運動から手を引く人達を目の当たりにしてるのではないでしょうか?

そして、何事も無かったかのように、その後時代は、次の時代へと変貌していきます。
綺麗に掃除された時代。
そして、熱の冷めた渦中の人達も、社会の枠組みに入り、その綺麗に掃除された時代に抵抗無く生きている。
そんなイメージをこの歌詞から、見受けられます。

あくまでも勝手な解釈です。
中島みゆきさん自身、それらを見て何かきっと感じたはずです。
その時代の対比、世代の対比等も感じさせます。

「世情」「誰のせいでもない雨が」「おだやかな時代」
これらの歌と同じ空気を感じます。

「9桁の数字を組み替えて並べ直す」
「淋しさの数と同じイタズラ電話」
「ボックスを叩く街の風が冷たい」
「どうしても1つだけ押せない組がある」

この歌詞、未だに胸に強く突き刺さります。
二十歳の自分を思い出します。

「ボックスを叩く街の風が冷たい」
社会の厳しさや、世間の冷たさがこの歌詞に溢れてます。

そして「イタズラ電話」「1つだけ押せない組」
当時、いろいろと連想しました。

誰も居ない、自分の部屋。
家族の居る田舎。

この歌詞で、何度も泣いた記憶もあります。
現実に負けそうになった時。
寂しさに耐えられなかった時。

「Rollin' Age 淋しさを」
「Rollin' Age 他人に言うな」
「軽く軽く、傷ついてゆけ」
「Rollin' Age 笑いながら」
「Rollin' Age 荒野にいる」
「僕は僕は荒野にいる」

ここで慰められたり、励まされたり。
実は、この曲は、優しい曲です。
寂しさを歌っても、前向きな歌です。
その優しさが、冷たい風に混じって、しっかり吹いてます。

「僕は僕は荒野にいる」




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中島みゆき/「中島みゆき」
中島みゆき/時代-Time goes around- (新録バージョン)

異色なところで、アジアの中島みゆきカバーアルバムで、ルイフォンさんが「ローリング」をカバーしてます。
オムニバス/中島みゆき的アジアン・カヴァー

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この記事へのコメント
こんにちわ。ローリングはみゆきさんの曲の中ではマイナー領域な気がします。私はこの曲を聞くと冬を思い出します。いい曲です。
Posted by あや at 2006年09月06日 18:28
「ローリング」は、隠れ名曲ですね。
それでもカラオケにあって、歌ったこともあります。
新録バージョンの方でした。
Posted by 黄色い犬 at 2006年09月06日 18:48
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