2006年09月12日

おまえの家

中島みゆき「おまえの家」

悲しい余韻の残る歌です。
中島みゆきさんの経験談の様な!
そんな印象も受ける歌です。

この曲を聴くと、自分も友人のことを思い出したり、ノスタルジックな感覚を味わいます。
そう言えば、高校生の頃、ある先輩がギターで「おまえの家」を弾き語りしてたことも思い出しました。
その先輩は、卒業後フォークシンガーを目指し上京しましたが、その後は不明です。
「雨もあがったことだし、おまえの家でも」
「ふっと、たずねて、みたくなった」
「けれどおまえの家は、なんだかどこかが」
「しばらく見ないまに変わったみたい」

こんな始まり方。
冒頭に雷、そして雨、そして雨音が止む。

雨上がりに、久しぶりに友人の部屋を訪ねた主人公。
この友人は、以前、主人公と同じ様に音楽の道を夢見ていた。
月日が経ち、現実生活(サラリーマンっぽい)を選んだ友人。
そして、主人公は、音楽の道へ。

その夢を諦めた友人と、夢で食べている(あくまでも予想)主人公。
この二人のやりとりが、この曲の構成です。

「ねえ!昔よく聴いた、あいつの新しいレコードがと」
「わざと明るく、きり出した時、おまえの涙を見る」
「ギターはやめたんだ!食っていけないもんなと」
「それきり火を見ている」

ここの歌詞が痛いです。
この友人の心、思っても無かった友人のトラウマを突いてしまった主人公。
この二人の気まずさ!

主人公は、きっと友人の家に行ったことを、この時点では後悔してると思います。
「来るんじゃなかった!」
そんな心の声まで聴こえてきそうです。

「何気なくタンスに、たてかけたギターを」
「あたしは、ふと見つめて、思わず、思わず、目を背ける」
「あの頃のおまえの、ギターは、いつでも」
「こんなに磨いては、なかったよね」

ここの歌詞では、「未練」と言う言葉が浮かんできます。
夢見てた頃、磨いてなかったギター。
それが、夢を諦めた今、ギターは磨かれている。
失って初めて大切さを知る。
そんな印象を感じます。

「あんまり、ゆっくりもしては、いられないんだ」
「今度、又来るからと、おまえの目を見ずに言うと」
「そうか!いつでも来てくれよと、その時おまえは、昔の顔だった」

たったこれだけの詞でも、内容が深いです。

友人の目を見られない主人公の複雑な気持ち。
そして友人は、「いつでも来てくれよ」と言ってくれた。
主人公をいつまでも親友として思ってくれていることが、感じられます。
この言葉に主人公は救われます。

唯一、別れ際の一言「いつでも来てくれよ」
この言葉、大きいです。

「コートの衿を立てて、あたしは仕事場へ向かう」
「指先も、衿元も、冷たい」
「今夜は、どんなにメイジャーの歌を弾いても」
「しめっぽい音をギターは、出すだろう」

この「おまえの家」は、複雑な人間の感情を上手く表現してます。
この曲も、中島みゆき隠れ名曲のひとつです。
寂しそうに歌うみゆきさんの歌声も印象的です。
このギター音も雨の様に濡れている様な音です。

この「おまえの家」を初めて聴いたのも「中島みゆきオールナイト・ニッポン」のエンディングでした。
その頃、曲の最後フェイドアウトされてしまい、続きの歌詞の内容が気になったものです。

この物語風の「おまえの家」、コンサートでは、「ツアーEAST ASIA」で
初めて生で聴きました。

その時、みゆきさんが、この歌を歌う前に、こんなこと言ってました。
(うろ覚えなので、正確じゃありません)

「昔、メジャーじゃなかった頃、一緒にあちこち廻ってたメンバーもね、その後堅気になりました」

多少ならず、経験談を思わせます。

以下、Amazon.co.jpでの、「おまえの家」を収録したCDの紹介です。
中島みゆき/愛していると云ってくれ

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この記事へのコメント
凄いぬくもりを感じます。これに似た曲を私も作ってますね・・・え〜と4ヶ月前作った奴です。これに比べるとダラダラしてますが切ないちょっと哀愁味です。この曲を見ると中島さんの若い頃が見えてくるような気がします。
Posted by ひばり吹雪 at 2007年02月17日 20:34
曲が作れるって凄いと思います。
自分には、なかなかその才能が無く、羨ましく思いますよ。

高校時代に先輩がこの「おまえの家」をギターで弾き語りしてたのを覚えてます。
そのイメージが大きいかな。
Posted by 黄色い犬 at 2007年02月17日 22:57
黄色い犬さん、はじめまして。

このサイトときどき拝見させてもらってます。ファン歴33年のぽぽです。

今、たまたまこの曲を聴いてて、昔レコード買った時にはあまり注目してなかった1曲なのですが、この歳になるとなんだかとっても切ない思いがこみ上げて来て、このサイトを読んでるうちに泣いてしまいました。

夢はいつか、あきらめてそれでも生きていくのですよね。
Posted by ぽぽ at 2010年09月14日 12:18
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