2006年09月20日

あなたが海を見ているうちに

中島みゆき「あなたが海を見ているうちに」

中島みゆき8枚目のアルバム「臨月」に収録。

「あなたが海を見ているうちに」は、海をモチーフにした作品です。
海がモチーフになっている曲、多いですね。

この曲は、中島さんの曲では、別れの地として描いてます。
「それ以上言わないで」と似てますね。
「あなたが海を見ているうちに、私少しずつ遠くへゆくわ」
「風が冷たくならないうちに、私もうすぐ、そこは国道」

「風は夕風、心を抜けて、背中を抜けて、あなたへ帰る」
「忘れないでね、忘れたいんだ、言えない言葉、背中から背中へ」


別れ話が済んだ後から、この歌の物語がはじまります。
二人で海を見ている場面で、背中から見ているもう一人の自分を感じてます。
何か気まずさをも感じ取ることが出来ますね。

これだけの詞の内容でも、そこの場所の空気まで感じさせます。

「だれか車で、待ってるみたいな、少し気取った甘い足どりは」
「せめて最後の私のお芝居、どこまで行けば、バスが来るのかしら」

気丈に振舞う主人公の気持ちが、よく表れてます。
誰も待っていない。
だけど、誰か待ってる振り。
新しい恋人が、そこで待ってる振り。

「遠いうしろで、車の音がすると、あなたが呼んでくれたのかと思って」
「わざと少しだけ急ぎ足になる、追い越してゆく、ふたりづれフェアレディ」

まだ別れたばかりの彼が、もしかしたら追いかけてくれて…。
そんなニュアンスも感じます。

「こんな海辺にするんじゃなかった」
「いいかげんな、街ならよかった」

「持ったサンダル、わざと落として、もう一度だけ、ふり返りたいけれど」
「きっとあなたは、もういないから、ふり返れない、国道海づたい」

別れたばかりの恋人の姿は、ありません。
この曲を聴くリスナーは、イメージとして背中姿の彼しか思い浮かばないのでは、ないでしょうか。

別れた彼の言葉や表情は、何一つ語られません。
説明も、ほとんどなく「あなた」だけです。
全て、主人公の心の声だけで、構成されてます。

「それ以上言わないで」とは、そこが違います。
もしかしたら「あなたが海を見ているうちに」は、「それ以上言わないで」の直後から始まる物語なのでは?

ふと、思いました。


以下、Amazon.co.jp「あなたが海を見ているうちに」を収録した中島みゆきCDの紹介です。

臨月
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
中島みゆき(アーティスト)星勝(Adapter)安田裕美(Adapter)松任谷正隆(Adapter)萩田光雄(Adapter)
発売日:2001-04-18
おすすめ度:4.5


今まで、テキストリンクを使用してましたが、結構手間隙掛かるので、画像リンクに変えました。


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この記事へのコメント
『臨月』辺りの作品は余程の作品でないと深い興味をもてないのですがこの曲は実に中島らしい曲に仕上がってる気がします。“海”このテーマが中島色に染め上げてる気がします。
Posted by ひばり吹雪 at 2007年04月27日 22:44
「臨月」は、静かなアルバムですね。
この曲は、海岸の情景が目に浮かぶようです。
メロディも良いです。
Posted by 黄色い犬 at 2007年04月29日 20:18
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