2006年09月23日

船を出すのなら九月

中島みゆき「船を出すのなら九月」

中島みゆき7枚目のアルバム「生きていてもいいですか」に収録。
当時レコードのB面1曲目でした。
とても印象に残る曲です。

イメージとして、真っ暗な海。
それも寂れた海が浮かびます。
誰も居ない海。
そんなビジュアルを想像させます。
「船を出すのなら九月、誰も見ていない星の九月」
「人を捨てるなら九月、人は皆、冬の仕度で夢中だ」

「あなたがいなくても、愛は愛は愛は」
「愛は、まるで星のようにある」
「船を出すのなら九月、誰も皆、海を見飽きた頃の九月」

異空間的な詞の内容です。
強烈な言葉を巧みに扱った詞です。

「船を出す」と言う言葉。
どんな意味があるんでしょう?
個人的には、何かから逃げる!
そんなイメージが浮かびます。

そして「九月」です。
詞にもあるように「海を見飽きた頃の九月」
誰も居ない海です。
こっそり逃げる!
そんなイメージがやはり浮かんできます。

「夢をとばすなら九月、たくさんの愛がやせる九月」
「海へ逃げるなら九月、知らぬまに夜が誘いをのばしてる」

「あなたがいなくても、愛は愛は愛は」
「愛は、どうせ砂のようにある」

「人を捨てるなら九月、誰も皆、冬を見ている夜の九月」
「船を出すのなら九月、誰も皆、海を見飽きた頃の九月」

何か悲しげであり、冷たさの感覚があります。
「夢をとばすなら九月、たくさんの愛がやせる九月」
ここの詞では、九月と言う月の寂しさを歌ってます。

華やかな夏が終わると同時に、高揚とした気持ちも醒める。
急に現実的になる月。

そんな九月での真っ暗闇の海辺です。
華やかな海辺と対照的な真っ暗闇の海辺。
10月や11月でなく9月です。
ちょっと前まで、確実に華やかだった季節です。

ちょっと前、それがより寂しさを感じます。
まだ時間もそれ程経ってない季節。
反動が一番きつい季節です。

そんな季節に一人こっそり逃げる。
この曲には、「一人こっそり逃げる」と言ったイメージを昔から持ってます。
そんな孤独感を感じさせる曲です。


以下、「船を出すなら九月」を収録した中島みゆきCDやDVD等の紹介です。

生きていてもいいですか
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
中島みゆき(アーティスト)
発売日:2001-03-28
おすすめ度:5.0


夜会 VOL.5〜花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に〜
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
中島みゆき(アーティスト)
発売日:2000-11-22
おすすめ度:5.0


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この記事へのコメント
すんごい意味深な曲ですね。難しいです。“船”というキーワードと“9月”という私からすると中途半端な時期を良くここまで表現できるなあと感心してます。私には信じられませんね。
Posted by ひばり吹雪 at 2007年02月12日 13:54
国文科を卒業してる中島みゆきさんですので。
言葉、上手く使います。
その中途半端な季節を本当に上手に歌にしてますね。
Posted by 黄色い犬 at 2007年02月12日 21:21
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