2006年10月05日

あたいの夏休み

中島みゆき「あたいの夏休み」

1986年のシングル曲です。
画期的な曲です。
未だかつて無い、ある意味、風変わりな曲です。

ズザザザンザ〜♪
初めて聴いた時、イントロにビックリ。
「中島みゆきだよな〜?」なんて一瞬耳を疑いました。

「短パンを穿いた付け焼刃レディたちが」
「腕を組んでチンピラにぶらさがって歩く」
「ここは別荘地、盛り場じゃないのよと」
「レースのカーテンの陰、囁く声」

「お金貯めて3日泊まるのが夏休み」
「週刊誌読んでやって来れば、数珠つなぎ」
「冷めたスープ放り投げるように飲まされて」
「2段ベッドでも、あたいの夏休み」

「Summer vacation あたいのために」
「Summer vacation 夏、翻れ」

歌ってると言うより、語ってます。
ややラップ調に歌ってます。

この曲も歌詞が難解です。
謎めいてます。

短パンを穿いた付け焼刃レディ?
週刊誌読んでやって来れば、数珠つなぎ?

何だ?と何度も何度も聞き返しても、謎。
とにかく、夏休みを一人で軽井沢辺りに来たOLが主人公なのが、唯一のわかることです。
手がかりは、それくらいです。

「新聞に載るほど、悪いこともなく」
「賞状を貰うほど、偉いこともなく」
「そしてゆっくりと、1年は過ぎてゆく」
「やっと3日貰えるのが夏休み」

「貴賓室のドアは金文字のVIP」
「覗きこんでつまみ出されてる夏休み」
「あたいだって町じゃ捨てたもんじゃないのよと」
「慣れた酒を飲んで酔う十把ひとからげ」

「Summer vacation あたいのために」
「Summer vacation 夏、翻れ」

2番になっても、謎だらけな歌詞。
ど〜ってことのない日々を送ってるOL生活。
3日間の夏休みが、唯一の息抜き。

そんな夏休み、一人で寂しいような、そんな印象も受けます。

「だけどあたいちょっと、この夏は違うのよね」
「昨夜買った土産物屋のコースター」
「安物だけど、自分用じゃないもんね」
「ちょっとわけありで、今年の夏休み」

「悲しいのはドレスが古くなること」
「悲しいのはカレーばかり続くこと」
「だけどもっと悲しいことは、1人泣き」
「だからあたい、きっと勝ってる夏休み」

「Summer vacation あたいのために」
「Summer vacation 夏、翻れ」
「Summer vacation あたいのために」
「Summer vacation 夏、翻れ」

この3番、当時話題になってました。

「だけどあたいちょっと、この夏は違うのよね」〜「ちょっとわけありで今年の夏休み」

今までに無いシチュエーション!
当時、週刊誌でも取り上げられて、いろいろと噂も飛んでました。

だけど、よくよく歌詞を聴き返してみると、ちょっと噂とは違うような気がします。

彼に贈る土産のコースター?
コースターって、単体じゃなく、ペアで売ってるような気がします。
なので、これは、彼と彼の新しい彼女に贈るコースターなのかもしれません。

なので、やっぱり中島さんらしく、別れたばかりのOLが主人公じゃないかと思われます。

なので、ここは、「そんなことで泣いてる女じゃない」をアピールして!
「だけどもっと悲しいことは、1人泣き」
「だからあたい、きっと勝ってる夏休み」


この「あたいの夏休み」は、当時として初のPVになり話題に上りました。
この頃の中島みゆきさんは、新しいものにチャレンジする精神を感じさせてくれました。
御乱心時代の頂点の頃です。

この曲を収録したアルバム「36.5℃」は、中島さんにとって異色作です。
こんな斬新なアルバム、他にあるでしょうか?

当時レコード時代の最後の時で、レコードに針を落として、とにかくビックリ!
どうしたんだ、中島みゆき!
デジタルサウンドで、ロック色強し。

それと裏返しに、「あたいの夏休み」以外の曲の歌詞に「港はいつも魚の脂の匂い」「人間たちの吹きだまりには」「菓子屋とドレス屋と女衒と女たらし」「くずれかかった瀞箱の陰」等、やや古臭い歌詞をあえてぶつけてます。

プロデューサーに甲斐よしひろを向かえ、この後に出されるアルバム「中島みゆき」共々、サウンドをかなり重視した作品です。
真っ暗を極めた「生きていてもいいですか」と反対側に、この「36.5℃」が対極に置かれてる感じがします。
中島みゆきカルトアルバムと個人的に呼んでます。




36.5℃
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
中島みゆき(アーティスト)
発売日:2001-04-18
おすすめ度:4.5


Singles
ポニーキャニオン
中島みゆき(その他)Miyuki Nakajima(著)
発売日:1994-04-21
おすすめ度:4.5


ヤマハの音楽ダウンロードサービス『MySound』
にて、中島みゆきさんの全曲をダウンロード出来ます。


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この記事へのコメント
今までの中島先生とは,全然違う作品ですね。多分,工藤静香に提供したりしてた後藤次利氏がアレンジしましたから。瀬尾一三氏のアレンジも聞いてみたいです。
Posted by ひばり吹雪 at 2006年12月20日 19:43
当時、画期的でしたよ。
後藤次利さんのアレンジが凄いです。
きっと瀬尾一三さんなら、全く別の曲になったでしょうね。
Posted by 黄色い犬 at 2006年12月20日 23:41
コースターがペアで??
Posted by at 2007年08月20日 02:09
3番は、不倫を始めたOLが彼への土産を買った(事情で彼とは一緒に来られなかった)、ドレスが古くなったり、カレーは続くけど、それでも彼がいる私は勝ち組だ(去年までの一人泣きしていた自分や一人泣きしている他のOLと今の自分は違う)、と解釈していました。
Posted by S at 2009年08月18日 11:46
私が思うに、893に買われる(雇われる)娼婦。
短期のアルバイト的な女性ではないのかな?
Posted by at 2013年07月07日 04:26
読解力なさすぎじゃないか?
町(街ではない)の場末の水商売の女(ちょっと頭の弱い?)が夏休みに気張って避暑地に行ったものの、しょせんはカッペで馴染めず〜て歌詞だろ?
ただ「夏、翻れ」って歌詞に痺れた

蒼天にへんぽんと翻る夏
誰だったかの小説にあったをだが失念した
Posted by らくだ at 2014年08月06日 01:05
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中島みゆき あたいの夏休み
Excerpt: 1980年代の中島みゆきさんは、それまでのイメージを覆すかのような時期がありまし
Weblog: 80年代の音楽ブログ
Tracked: 2007-07-21 18:04
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