2006年10月07日

野ウサギのように

中島みゆき「野ウサギのように」

中島みゆきさん1988年のアルバム「グッバイガール」に収録されてます。
それまでの御乱心時代のアルバムから一新し、どこか懐かしく、それでいて新しい中島みゆきの誕生を彷彿させてくれるアルバムです。

このアルバムから、瀬尾一三さんがプロデューサーとして大きく関わることとなります。
その懐かしく新しいアルバム「グッバイガール」の1曲目が、「野ウサギのように」です。

「いい男は、いくらでもいるから」
「そばにいてよね、いつでもいてよね」
「誰にだって、いいとこはあるから」
「とかく、ほろりと、ほだされたりするわ」

「思いも寄らぬ女になって、変わったねって、哄われるだけ」

「野ウサギのように、髪の色まで変わり」
「みんな、あんたのせいだからね」

曲調が、がらりと変わりました。
詞の内容も、今までに無い中島みゆきの世界が展開されてる印象です。

「みんな、あんたのせいだからね」

この辺りに、新しい中島みゆきさんが現れてますね。

「あたしの言うことは、男次第」
「ほらね、昨日と今とでもう違う」
「悪気のない人は、みんな好きよ」
「好きと嫌いの間がないのよ」

こんな自己主張、今まであったでしょうか?
ヤケッパチな印象もありつつ、スパッと切り捨てるような発言です。

筑紫哲也さんとのインタビューにて
「白か黒か!と言うことが好きでもあります」
と言っていたことを思い出しました。

その時は、思いませんでしたが、今思うと本来の中島みゆきに戻ると言うか、本来の姿を本音で近付こうとしてたのかもしれません。

「見そこなった愛を逃げだして」
「また新しい烙印が増える」
「野に棲む者は、一人に弱い」
「蜃気楼(きつねのもり)へ、駆け寄りたがる」

「野ウサギのように、髪の色まで変わり」
「みんな、あんたのせいだからね」

この「野ウサギのように」を中島さんは、軽やかに歌ってます。
重たい荷物を捨てて、一から出直すような想いが感じられます。

このアルバム「グッバイガール」は、この様に懐かしくて新しい中島みゆきさんの世界です。
一瞬耳を疑うような歌詞の入った曲も多いです。

当初、このアルバム好きではありませんでした。
御乱心時代と呼ばれた80年代ですが、その御乱心時代に突入する頃からの中島みゆきを聴くようになったのも一因だと思います。
拍子抜けと言うか、曲調から詩の内容までガラリと変わり困惑したことを覚えてます。
この辺りから、新しいアルバムを出すごとに噛み砕くのに時間が掛かるようになりました。

結局の所、更に深くなったんだと思います。
第一印象よりも、何回も聴き続けてからの印象の方を重視したのでは?

この「グッバイガール」で、御乱心時代に終止符を打ち、本来行こうとしてた所を中島さんは、見付けたんだと思います。
ある意味、新しい御乱心時代だとも言えますね。


グッバイガール
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
中島みゆき(アーティスト)
発売日:2001-05-23
おすすめ度:4.5


ヤマハの音楽ダウンロードサービス『MySound』
にて、中島みゆきさんの全曲をダウンロード出来ます。

ランキングに参加してますので、記事が気に入った時にでも、クリックしてもらえると嬉しいです。
人気blogランキングへ
 iTunes Music Store(Japan)
この記事へのコメント
中島美雪が中島みゆきを見つけた瞬間だと思います。新たな船出の曲。その思いが節々に出てる気がします。
Posted by ひばり吹雪 at 2007年04月21日 16:00
御乱心時代の終幕。
新しい中島みゆきの世界でした。
Posted by 黄色い犬 at 2007年04月22日 19:05
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。