2006年10月15日

銀の龍の背に乗って

中島みゆき「銀の龍の背に乗って」

2003年のシングル曲です。
2003年のアルバム「恋文」に収録されてます。

TVドラマ「Dr.コトー診療所」の主題歌としても有名ですね。
中島さん、この主人公の心を詞に表したそうです。

この曲「地上の星」が大ヒットした直後のシングルだった為、陰に隠れる感じもありましたが、名曲だと思います。

「あの蒼ざめた海の彼方で、今まさに誰かが傷んでいる」
「まだ飛べない雛たちみたいに、僕はこの非力を嘆いている」
「急げ悲しみ、翼に変われ、急げ傷跡、羅針盤になれ」
「まだ飛べない雛たちみたいに、僕はこの非力を嘆いている」
 
「夢が迎えに来てくれるまで、震えて待ってるだけだった昨日」
「明日、僕は龍の足元へ崖を登り、呼ぶよ、さあ、行こうぜ」
「銀の龍の背に乗って、届けに行こう、命の砂漠へ」
「銀の龍の背に乗って、運んで行こう、雨雲の渦を」

印象的な歌詞は、「まだ飛べない雛たちみたいに、僕はこの非力を嘆いている」
この部分です。
繰り返し、この部分が歌われます。

非力を嘆く。
自分の力の無さを、自分で嘆いてる主人公の姿がイメージされます。
誰かの役に立ちたいが、立てない。
そんな力の無さです。
他者の為に自分の力を与えたい。
が、他者を救うまでの力が、自分に無い。

その心の葛藤が、「まだ飛べない雛」に例えてます。

 
「失うものさえ失ってなお、人はまだ誰かの指にすがる」
「柔らかな皮膚しかない理由は、人が人の痛みを聴くためだ」
「急げ悲しみ、翼に変われ、急げ傷跡、羅針盤になれ」
「まだ飛べない雛たちみたいに、僕はこの非力を嘆いている」
 
「わたボコリみたいな翼でも、木の芽みたいな頼りない爪でも」
「明日、僕は龍の足元へ崖を登り、呼ぶよ、さあ、行こうぜ」
「銀の龍の背に乗って、届けに行こう、命の砂漠へ」
「銀の龍の背に乗って、運んで行こう、雨雲の渦を」

力の無い主人公が打破した方法。
何か(強い力)が、迎えに来るのを待つのをやめて、自ら歩き出したことだと思います。

「銀の龍の背に乗って〜」
例えそれが、他力包含だとしても、待っているよりまし。
龍に縋ったとしても、留まることよりもまし。

非力な自分なのだから、一足飛びにスーパーマンになれるはずが無い。
他者の力を借りたとしても、良い。
今居る所から、一歩前に足を出すこと。
それを「龍」に例えている様な気がします。

ところで、龍に乗って、どこに何を届けようとしているのか?

歌詞を文字通り辿っていくと、「命の砂漠へ、雨雲の渦」を届けに行く。
砂漠の様な乾ききった命に、雨雲の渦の様な潤い!を届けに行こうとしてます。

ドラマ「Dr.コトー診療所」では、吉岡秀隆扮する医者が、都会から南の離島に来て、島の住民の医療に奮闘する物語です。
島に渡った当初、なかなか住民に受け入れられなかった主人公が、少しずつ住民に理解されていく物語です。

「命の砂漠へ、雨雲の渦」を届けに行く。
その物語、それがこの曲のコンセプトになってます。

 
「銀の龍の背に乗って、運んで行こう、雨雲の渦を」

「銀の龍の背に乗って」
「銀の龍の背に乗って」
「銀の龍の背に乗って」

余談ですが、この曲を聴いていると、宮崎駿アニメの「千と千尋の神隠し」に出てくる龍を思い出します。
この曲を作る時、中島さんは、密かに「千と千尋の神隠し」からもヒントを得たのでは?
なんとなく、そう思います。

この「銀の龍の背に乗って」は、「狼になりたい」「断崖−親愛なる者へ−」「ファイト!」「ローリング」「永遠の嘘をついてくれ」の流れの曲だと思います。
この様なタイプの曲がシングルとして発表されることは、意外と珍しいことかもしれません。



12/11追記です。
「Dr.コトー診療所」の主題歌によって、又チャートに入ってるらしいです。
この曲も超ロングセラーです。

銀の龍の背に乗って
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
中島みゆき(アーティスト)瀬尾一三(Adapter)
発売日:2003-07-23
おすすめ度:5.0



この「銀の龍の背に乗って」が収録されてる中島みゆきさんのアルバム「恋文」は、タイトルにもあるように「恋」がテーマになってます。
そんなアルバムの1曲目が「銀の龍の背に乗って」です。
1曲目に「恋」とかけ離れたシングル曲を持ってきて、その後、恋に関連した曲が続きます。

よくよく歌詞を見渡せば、「銀の龍の背に乗って」も、恋歌として聴けなくも無いですね。

恋文
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
中島みゆき(その他)瀬尾一三(Adapter)
発売日:2003-11-19
おすすめ度:4.5


中島みゆきライヴ! Live at Sony Pictures Studios in L.A.
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中島みゆき(アーティスト)瀬尾一三(Adapter)
発売日:2005-03-23
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中島みゆきライヴ!
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
中島みゆき(アーティスト)
発売日:2005-03-23
おすすめ度:4.5



中島みゆき - 恋文
ヤマハの音楽ダウンロードサービス『MySound』
にて、中島みゆきさんの全曲をダウンロード出来ます。


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この記事へのコメント
ただ,同級生からしてみればこの曲で中島みゆきの名を知った人も多いです。(まあ,学年で32人だし基準にはならないかも。。。)まあ,タイアップが国民的ドラマですから。ちなみに,このドラマは10代から50代まで全てのジャンルでbPの人気を誇ってます。まあ,その分,この曲を耳にした人も多いと言う訳ですね。
Posted by ひばり吹雪 at 2006年12月18日 20:16
そんなに支持されてるんですね。
初回の「Dr.コトー診療所」の最初2回くらいしか見てなくて、内容いまいち不理解です。

暇な時にでもレンタル(出てるのかな?)して見ようと思ってますが。
Posted by 黄色い犬 at 2006年12月18日 22:49
はじめまして!

僕も「千と千尋の神隠し」を連想してしまいます!
同じ感性の方がいて驚き&嬉しいです!
Posted by 宮崎アニメ at 2011年05月03日 00:23
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