2006年10月17日

友情

中島みゆき「友情」

中島みゆきさん1981年のアルバム「臨月」に収録されてます。
この「臨月」の中でも、特に際立った曲です。
名作です。

この「友情」、詞が魅力的であり、重たいメッセージを含んでます。
この曲を聴き続けて20年以上になりますが、未だ色褪せない強い魅力に撮りつかれてます。


「悲しみばかり見えるから、この目を潰すナイフがほしい」
「そしたら闇の中から、明日が見えるだろうか」
「限り知れない痛みの中で、友情だけが、見えるだろうか」

「企みばかり響くから、この耳ふさぐ海へ帰るよ」
「言葉を忘れた魚たち、笑えよ、私の言葉を」
「終わり知れない寒さの中で、友情さえも、失っている」

「この世見据えて笑うほど、冷たい悟りもまだ持てず」
「この世望んで走るほど、心の荷物は軽くない」
「救われない魂は、傷ついた自分のことじゃなく」
「救われない魂は、傷つけ返そうとしている自分だ」

かなり強烈な詞です。
かつて、ここまで極めた詞って、あっただろうか?
この曲を聴いた当初、中学生でしたが、詞の強烈な内容に深く感銘した記憶があります。

「友情」について、考えさせられる時、この曲が必ず頭をよぎります。
この歌詞の通り、自分も何度も「友情」を疑い、裏切ったり裏切られてきました。
その度に、中島さんの「友情」を聴きなおしてみたものです。


「一番欲しいものは何ンですか」
「命賭けても守るものは何ンですか」
「時代という名の諦めが、心という名の橋を呑み込んでゆくよ」
「道の彼方にみかけるものは、すべて獲物か、泥棒ですか」

いろんなことに傷付いた時、この詞の部分に注意を払いました。
特に人生について考える時、この曲の、この2番の詞が、何か大事なことを言っている様な気がしました。

人を信じられなくなった時。
信じてた友情が、もろく崩れ去った時。
いつも、この曲に立ち返って、足元と照らし合わせて軌道修正してた気がします。


「自由に歩いてゆくのなら、ひとりがいい」
「そのくせ今夜も、人の戸口で眠る」
「頼れるものは、どこにある」
「頼られるのが嫌いな、獣たち」
「背中にかくした、ナイフの意味を」
「問わないことが、友情だろうか」

人を疑うこと。
かなり辛いことでもあります。
特に信じてた人を疑うことは、とても辛いことです。

それでも、人に縋ったり、頼ったり、助けを求めたり。
自分の弱さを嘆くこともあります。
一人でも生きていける!と強がりを言っても、一人に耐えられない時もあります。

「背中に隠したナイフの意味を問わないことが友情だろうか?」

そんな寂しさを抱えた時、↑の詞が、自分に囁きます。
相手の心の裏を見ないようにしてきた自分。
相手から嫌われることに怯えてきた自分。
そんな自分を思い知らされます。


「この世見据えて笑うほど、冷たい悟りもまだ持てず」
「この世望んで走るほど、心の荷物は軽くない」
「救われない魂は、傷ついた自分のことじゃなく」
「救われない魂は、傷つけ返そうとしている自分だ」

自分の思ったこと、言葉に発したこと。
やはり、どうしても許せない自分は、相手を傷付け返そうとした!
そんな自分です。

小さい生物だと痛感させられます。
何度も何度も、その思いに潰されそうになりました。
10代の頃、この曲の真髄になかなか触れませんでしたが、大人になって、いろんな経験すると、この曲がより身近になりました。

それ故、「友情」は、自分に取っていつまでも大切な曲となりました。


臨月
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
中島みゆき(その他)星勝(Adapter)安田裕美(Adapter)松任谷正隆(Adapter)萩田光雄(Adapter)
発売日:2001-04-18
おすすめ度:4.5


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この記事へのコメント
強烈なインパクトを覚えました。本当の“友情”というのをうながされるわけでもないですが分かりました。でも,友情もやはり自分への愛情というのもあるのでしょうか?不思議な印象も同時にもちました。
Posted by ひばり吹雪 at 2007年01月30日 21:39
この曲は、馴染むまで時間のかかる曲かもしれません。
歌と言うより、詩として歌詞を読むとしっくりくるかもしれませんね。

詩人:中島みゆき
そんな響きが似合う曲です。

この曲を聴くと、流行のヒット曲が霞んで聴こえます。
Posted by 黄色い犬 at 2007年01月30日 22:52
みゆきさんの曲を聴き始めて間のない者です。今「ディープみゆき」(「さん」をつけないで御免なさい)を求めて「みゆきワールド」を彷徨っています。
みゆきさんの声と詞とメロディーの組み合わせが最高です。聴いているだけで大満足です。意味は後で考えます。
この曲の直前に心に残ったのは「エレーン」でした。次は何になるのでしょうか?
Posted by 流れ者 at 2010年07月13日 15:02
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