2006年11月19日

月の赤ん坊

中島みゆき「月の赤ん坊」

1985年のアルバム「miss M」に収録。
B面(当時アナログレコード)の1曲目でした。

怪しいピアノのイントロで始まる「月の赤ん坊」です。
かなり幻想的な曲です。

弱弱しく歌う中島さんのボーカルが印象的です。

「閉ざしておいた筈の窓をすり抜け、子守歌が流れてる」
「裸足のままで蒼い窓辺に立てば、折れそうな三日月」

「だれが歌っているの、だれが叫んでいるの」
「なんでもないよと答えた日から、ひとりになったの」

「笑顔のままで蒼ざめきった月は、今にも折れそう」

1番は、全体像が掴み辛い歌詞の内容です。
かなりシュールな詞です。
西洋のおとぎ話に出てきそうな、イメージでした。

この1番でのポイントは、「なんでもないよと答えた日から、ひとりになったの」
ここの部分が、心に引っ掛かります。

そして、「笑顔のままで蒼ざめきった月は、今にも折れそう」
なんだか、この「月の赤ん坊」は、非現実的な印象を与えつつも、現実的なメッセージが強く託されてる曲です。


「大人になんか僕はなりたくないと、だれかを責めた時から」
「子供はきっとひとつ覚えてしまう、大人のやりくち」

「君はいくつになるの、明日いくつになるの」
「恐いもの何もないと言えたら、大人と呼ぼうね」

「子供はいつもそれと知らないうちに、大人に変わるよ」

大人になるってことの悲しさを感じます。
大人になるってことは、どんなことなの?って問いかけられてる気がします。

何を持って大人なのか?
何を持って子供なのか?
大人と子供の違いは?


「だれが歌っているの、だれが叫んでいるの」
「なんでもないよと答えた日から、ひとりになったの」

「夜になるたび、月は子供に帰り、ひとりを恐がる」
「夜になるたび、月は子供に帰り、ひとりを恐がる」

哲学的な曲です。

孤独感を感じさせる「月の赤ん坊」
メロディも魅力的です。



miss M
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
中島みゆき(アーティスト)
発売日:2001-04-18
おすすめ度:4.5



1990年の「夜会」にて、この「月の赤ん坊」が歌われてます。
坂の状態になったステージの上で、膝を抱えながら俯いて「月の赤ん坊」を歌っていました。
前曲の「クレンジング・クリーム」で泣き崩れた主人公が、何か繭の様な状態になり、繭の中で殻を破る時期を待っている様な、そんな印象を持ちました。
この「月の赤ん坊」の次の「断崖-親愛なる者へ-」で、繭から孵った様な印象を受けます。
特に初期の「夜会」、魅力的です。

夜会1990
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
中島みゆき(アーティスト)
発売日:2000-11-22
おすすめ度:5.0


ヤマハの音楽ダウンロードサービス『MySound』
にて、中島みゆきさんの全曲をダウンロード出来ます。

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この記事へのコメント
凄く優しい声の中に荒ぶる心情が見えて私は気に入りました。月というものを上手く取り入れた表現。是には恐れ入ります。
Posted by ひばり吹雪 at 2007年02月26日 19:56
この「月の赤ん坊」は、不思議な世界の曲ですね。
幻想的です。

夜会でこの曲を中島みゆきさんが歌った時が凄く印象的でした。
傾いたステージに座り込んで、じっと動かず、うつむいて歌ってました。
この曲の表現では、パーフェクトでした。
Posted by 黄色い犬 at 2007年02月26日 23:34
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