2007年01月08日

白鳥の歌が聴こえる

中島みゆき「白鳥の歌が聴こえる」

1986年のアルバム「36.5℃」の最後の収録曲です。
この「36.5℃」は、中島みゆき御乱心時代の頂点を極めるアルバムです。
その最後にこの「白鳥の歌が聴こえる」で締め括られました。

当時のデジタルサウンドを駆使したサウンドです。
しかし、ノスタルジーなメロディでもあり、不思議な音色の曲です。

「海から数えて三番目の倉庫では」
「NOを言わない女に逢える」
「崩れかかった瀞箱の陰には」
「夜の数だけ天国が見える」

「白鳥たちの歌が聴こえて来る」
「YOSORO、YOSORO、たぶん笑っているよ」


この曲は、歌詞が、かなり抽象的です。
いろんな意味合いで取られがちな曲で、当時もいろんな議論を呼びました。

人生を終えようとする娼婦、それに夢を諦めて最後に娼婦に逢いに来る男がの二人の物語です。


「やさしさだけしかあげられるものがない」
「こんな最後の夜というのに」
「長く伸ばした髪の毛は冷たい」
「凍る男をあたためきらぬ」

「白鳥たちの歌が聴こえて来る」
「YOSORO、YOSORO、たぶん笑っているよ」


歌姫」や同じアルバムに入ってる「毒をんな」をイメージさせます。
抽象的な歌詞が更にイメージを膨らませてくれます。


「言い残す言葉をくちびるにください」
「かもめづたいに運んであげる」
「いとおしい者へ、から元気ひとつ」
「小さい者へ、笑い話ひとつ」

「白鳥たちの歌が聴こえて来る」
「YOSORO、YOSORO、たぶん笑っているよ」
「YOSORO、YOSORO、たぶん笑っているよ」


この曲は、世間の厳しさや冷たさから、包み込むような温かさを感じます。
「miss M」の「極楽通りへいらっしゃい」も連想してきます。

個人的には、夢破れて、挫折した人間への応援歌だと思ってます。

中島みゆきさんは、夢を追いかける人に対し、いつも「ファイト!」と応援してくれてました。
しかし、みんながみんな夢を実現させて成功するわけではありません。
諦めなくてはならない状況に追い込まれる人も多いです。
そんな人達への励ましの歌。
それが、この「白鳥の歌が聴こえる」だと思います。

その辺は、昔からいろいろと議論を呼んでますが、個人的には、夢破れた者への癒しの歌だと思ってます。
これは決してネガティブじゃ無く、ポジティブなことだと思います。

この曲は、どこかシャンソンの様な人生を歌った曲です。
個人的には、中島みゆき名曲トップ10に入る曲です。
(名曲が多くてトップ10入りの曲が何十曲もあったりしますが!)

36.5℃
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
中島みゆき(アーティスト)
発売日:2001-04-18
おすすめ度:4.5



中島みゆき - 36.5℃
ヤマハの音楽ダウンロードサービス『MySound』
にて、中島みゆきさんの全曲をダウンロード出来ます。

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この記事へのコメント
凄い慰められますね。現実と戦う人達に捧げている中島先生渾身の一曲ですね。<まあ,大体全部そうですけど。>
こういう曲を作っていって徐々に本物の中島を見つけたといってもいいのでしょうか?
Posted by ひばり吹雪 at 2007年01月09日 20:16
当時としては、この曲も珍しいタイプだったと思います。
優しい感じが漂ってくる曲ですね。
ちょっと切なさも感じますが。
Posted by 黄色い犬 at 2007年01月10日 00:02
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