2007年01月09日

仮面

中島みゆき「仮面」

1988年のアルバム「中島みゆき」に収録。
中島さんは作詞のみで、作曲は甲斐よしひろさんです。
甲斐よしひろさんの曲調と中島みゆきさんの詞と歌唱が、とても合ってる曲です。

隠れ名曲のひとつです。
シングルでも発売されました。

昔は、羽振りを利かせて、今は落ちぶれた男。
その男を長年近くで、こっそり見守ってる女。
そんな二人の物語です。

「おあいにくさま、何を期待してたの」
「甘い慰め、無言のぬくもり」
「そんなに震えて、何を怯えてるの」
「あれはあんたの正体じゃないか」
「知ったことじゃない、あんたの痛み」
「勝手に底まで落ちぶれるがいい」

「羽振りの良かった時代のように」
「思い上がった口をききなさい」
「己れを知らない子供のように」
「なんでもできそうな口をききなさい」

「ねぇ、覚えてやしないでしょう、あたしあんたが文無しだった…」
「頃から近くにいたのにさ、近くで見とれていたのにさ」


とことん男に対して冷たく厳しく接する女。
しかし、男に長年片思いしている女。

最後の「ねぇ〜」辺りから男に対する本音が表れます。
そのこっそり片思いしてる感じが、ひしひしと伝わってきます。


「捨てゼリフ無しじゃ、町を出られやしない」
「そして誰でも内緒で戻るよ」
「下りの坂なら、落ちる先は海」
「そうさ、あんたの生まれた町へね」
「惨めな歌なんか、ブルースシンガーに」
「くれてやるがいい、捨てちまうがいい」

「ぼろぼろになって獣がむせぶ」
「失うものはもう何もない」
「ぼろぼろになって獣が眠る」
「あたしは邪険に抱きしめる」

「ねぇ、覚えてやしないでしょう、あたしあんたが文無しだった…」
「頃から近くにいたのにさ、近くで見とれていたのにさ」

長年連れ添いながら、結ばれない二人の物語。
どちらもお互い必要としていながら、微妙な関係を続ける二人。

この曲も「白鳥の歌が聴こえる」にどことなく似た優しさが漂ってます。
とにかく詞も曲も絶品です。
シングル曲ですが、大きなヒットはしませんでした。
それ故、隠れ名曲だと思います。

宙船」の様な激しい曲も魅力ですが、スローテンポな「仮面」も充分魅力ありますね。

中島みゆき
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
中島みゆき(アーティスト)
発売日:2001-05-23
おすすめ度:5.0


Singles II


中島みゆき - 中島みゆき
ヤマハの音楽ダウンロードサービス『MySound』
にて、中島みゆきさんの全曲をダウンロード出来ます。

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この記事へのコメント
88年ごろといえばご乱心脱出寸前の頃でしょうか?何か昨日の作品からだんだんと失恋歌の女王の看板から優しくも切ない慰めの女王に変わってきてるような気がします。この曲は聞いた事がまだないのでどんなものか楽しみですが歌詞を見るだけでも迫力があります。
Posted by ひばり吹雪 at 2007年01月10日 15:50
鋭い歌詞でしょ。
だけど、優しさの裏返しなんですね。

この曲、なかなか良い曲なんです。
地味ですがね。
大好きな曲です。
Posted by 黄色い犬 at 2007年01月10日 23:56
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