2007年03月06日

慟哭

中島みゆき「慟哭」

この「慟哭」は、1993年に工藤静香さんによって大ヒットしました。
同じ年に、中島みゆきさんによってアルバム「時代−Time goes around−」によって、セルフカバーされました。

作曲は、後藤次利さんです。
御乱心時代の中島みゆきさんのアレンジャーとしても大活躍しました。

「避けられてるかも、しれない予感」
「それとなく、それとなく、感じてた」
「愛されてるかも、しれない期待」
「かろうじて、かろうじて、つないだ」

「話があると、照れたように」
「言いかけたあなた、逃げる私」
「聞けよ、イヤよ、聞けよ、知ってるわ」

「ひと晩じゅう泣いて、泣いて、泣いて、気がついたの」
「ともだちなんかじゃないと、言う想い」
「ひと晩じゅう泣いて、泣いて、泣いて、わかったのに」
「おまえも早くだれかを、さがせよと」
「からかわないで、エラそうに」


この「慟哭」の1番の歌詞は、言葉の繰り返しの多いのが気になります。

「それとなく、それとなく」
「かろうじて、かろうじて」
「聞けよ、イヤよ、聞けよ」
「泣いて、泣いて、泣いて」

ここまで繰り返しの言葉を多用する中島みゆき作品は、珍しいかもしれません。
言葉を繰り返すことによって、言葉の意味を強調しているのかな?と思います。
ドラマや映画で何度も同じシーンが挿入される場面を思い出します。
繰り返すことで、さらっと流された言葉も、耳に引っ掛かり、曲の場面が更に映像化して見える様にも思えます。


「あやしまれるほど、耳もと近く」
「ひそやかに、あなたから、たずねた」

「どう思うなんて、視線の先」
「愛され人が、たたずんでた」
「そうね、二人、とても、似合うわ」

「ひと晩じゅう泣いて、泣いて、泣いて、気がついたの」
「ともだちなんかじゃないと、言う想い」
「ひと晩じゅう泣いて、泣いて、泣いて、わかったのに」
「いちばん先に知らせた、ともだちが」
「私だなんて、皮肉だね」


2番の歌詞は、1番ほど言葉の繰り返しが目立ちません。
1番の歌詞の繰り返しの言葉によって詞のストーリーが際立ち、2番ではより丁寧にその後のストーリーを展開している様です。


「でも、笑ってるわ」
「でも、ちゃかしてるわ」
「こんな人どこに、隠してたの」

「ひと晩じゅう泣いて、泣いて、泣いて、気がついたの」
「ともだちなんかじゃないと、言う想い」
「ひと晩じゅう泣いて、泣いて、泣いて、わかったのに」
「おまえも早くだれかを、さがせよと」
「からかわないで、エラそうに」


タイトル「慟哭」の意味を辞書で引くと!
「悲しみのために、声をあげて激しく泣くこと。」
とあります。

激しく泣く。

その激しさを伝える為、この曲では中島みゆきさんの天才的な詞のマジックと言うか、聴く者を曲の世界に惹きこませる力を感じます。

この「慟哭」、当時、工藤静香さんは意外にクールに歌ってました。
歌ってる表情も冷めた感じで、それが印象に強く残ってます。



それに比べて、中島みゆきさんの「慟哭」は、激しく歌ってます。
と、言っても「化粧」の様に泣き崩れてません。
ハードロックの様で、それでいて乾いたボーカルです。

黄砂に吹かれて」でも、それぞれのバージョンの違いによって、曲のイメージの受け方の違いが魅力的でした。
この「慟哭」も同じ様に、工藤静香さんと中島みゆきさんの違いが大きな魅力になってます。

工藤静香さんの3枚組ベストです。↓
ミレニアム・ベスト
ポニーキャニオン
発売日:2000-03-15


時代-Time goes around-
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
中島みゆき(アーティスト)瀬尾一三(Adapter)倉田信雄(Adapter)
発売日:2001-05-23
おすすめ度:4.5



中島みゆき - 時代 -Time goes around-
ヤマハの音楽ダウンロードサービス『MySound』にて、中島みゆきさんの全曲をダウンロード出来ます。

ランキングに参加してますので、記事が気に入った時にでも、クリックしてもらえると嬉しいです。
人気blogランキングへ
 iTunes Music Store(Japan)
この記事へのコメント
 少し前、カラオケ番組(?)で、この曲がカラオケでよく歌われるランキングの上位にあるということで、工藤静香が出演して歌っていました。その時彼女は「重い内容の曲なので、クールに歌ってください」と言っていました。
 娘は初めてこの曲を聴いて「なんて、切ない!」と叫んでいました。
 異性と友人のままでいるのは、本当に難しいですね。うまくいけば、一生付き合える親友になれるんですけど。
Posted by あやゆう at 2007年03月07日 15:01
工藤静香の最大のヒット曲でしたよね。『慟哭』は色んな人に歌われてますよね。歌詞の過激さと曲のトレンドさの反比例が聞いてて面白いです。これを,曲の0から書き直したらかなり荒れるのだと思います。中島編は聞いた事ありませんがハードロックというだけで大体想像がつきますね。。。。凄い!?
Posted by ひばり吹雪 at 2007年03月07日 22:00
あやゆうさんへ
この「慟哭」未だにカラオケで人気があるんですね。
なるほど、あえてクールに歌ってるんですね。
物語的な詞で、情景とか目に浮かぶタイプの曲です。
この歌の、友達のまま、って意外と難しいかもしれませんね。

ひばり吹雪さんへ
中島みゆきバージョンの「慟哭」は、「宙船」に近い歌い方です。
腹の底から声を出してるような。
こちらも聴き応えありますよ。
Posted by 黄色い犬 at 2007年03月09日 00:09
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/35389133

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。