2007年03月18日

私たちは春の中で

中島みゆき「私たちは春の中で」

1998年のアルバム「わたしの子供になりなさい」に収録。
その後、シングル「瞬きもせず」と両A面としてシングルカットされました。

当時、映画「大いなる完」の主題歌になり、一時的にメディアに登場し、あちこちで聴く機会が多かったような記憶があります。
「私たちは春の中で、淋しさに苛立っていた」
「通りすぎる春の中で、遅れることに怯えていた」

「もしも、1人だったならば」
「もしも、孤独だったならば」
「もしも、虚ろだったならば」
「もしも、自由だったならば」

「ああ、春はあやまちの源」
「私たちは春の中で、遅れることに怯えていた」


若い頃の孤独感がテーマになっているようです。
「春」を「青春」に例えて、その青春時代の心の裕の無さを感じられます。
その渦中で、もがいている苦悩。
孤独との戦い。
人と居ても孤独で、不安な世代。
そんな世代の心境を代弁してるかのようです。


「私たちは春の中で、わからないものに苛立っている」
「通り過ぎた春のために、失ったものを怯えている」

「もしも、1人だったならば」
「もしも、孤独だったならば」
「もしも、虚ろだったならば」
「もしも、自由だったならば」

「ああ、春はあやまちの源」
「私たちは春のために、失ったものを怯えている」


2番の冒頭の「わからないものに苛立ってる」の歌詞。
この詞が、よくわかります。
10代から20代にかけて、不安を絶えず抱え込みます。
その不安の正体は、その当時は目に見えにくく、わかりません。
だから、苛立ちます。

そして、「若い」と呼ばれる時代は気が付くと去っていって、社会に順応している自分に気が付きます。
当時、何に怯えていたのか、時が過ぎてもわからず、気が付くと過ぎ去った若い頃の心に怯えるようになります。

気が付いたら、そうなってた。
そんな心情だと思います。


「もしも、1人だったならば」
「もしも、孤独だったならば」
「もしも、虚ろだったならば」
「もしも、自由だったならば」

「ああ、春はあやまちの源」
「私たちは春の中で、失くさないものまで失くしかけている」


この「私たちは春の中で」は、中島みゆきさんの曲の中では、シンプルな作りとなってます。
短いフレーズにしっかり想いが込められてます。
なので、この曲の対する解釈は、あまり要らないのかもしれません。
特にこの曲の最後の2行。

「ああ、春はあやまちの源」
「私たちは春の中で、失くさないものまで失くしかけている」

この最後の部分が、この曲で、中島みゆきさんの言いたいことでしょう。
何が良いとか悪いとかじゃなくて、こういったものだよ!と言ってるような感じです。
みんな失くさないものまで失くしかけている。
上手い表現だと思います。

わたしの子供になりなさい
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中島みゆき(アーティスト)瀬尾一三(Adapter)デビッド・キャンベル(Adapter)
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おすすめ度:4.5


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中島みゆき - Singles 2000 - 私たちは春の中で
ヤマハの音楽ダウンロードサービス『MySound』にて、中島みゆきさんの全曲をダウンロード出来ます。

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この記事へのコメント
微妙な言葉の違いがここまで若い人の心をぶち抜くんですね。
Posted by ひばり吹雪 at 2007年03月18日 19:03
ふくです、こんばんわ!
う〜ん、そうかぁ・・・
この歌を初めて聴いた時
何を伝えたいのか、何がいいたいのか
さっぱり、わからずじまい・・・

でも、ここで、黄色い犬さんのブログを
読ませていただいて・・・

あぁ!そうだったんだ・・・と

なんだか、更に、この歌への思い入れが
深まりました・・・うん!
Posted by ふく at 2007年03月19日 00:00
ひばり吹雪さんへ
中島みゆきさんは、言葉の達人ですね。
心に届く言葉、その辺りの表現が凄いと思います。

ふくさんへ
この曲の激しい曲調が、詞の世界を上手に伝えている歌だと思います。
この後、何年か聴き続ければ、また違った解釈が生まれるかもしれません。
Posted by 黄色い犬 at 2007年03月21日 00:00
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